名無し34歳の自分語り

妊娠~出産~子育てに関する備忘録です

育休開始日に出産

産前産後休業を取得するために稟議書を提出しなければならず、迷った末、産休開始日を「11月11日」とした。実際は10月いっぱいで出社を取りやめ、その後は、有給休暇としていた。歯医者や買い物に行き、嫌な予感を感じて通勤定期を払い戻した。その予感は的中し、産休開始日の前日、陣痛を感じて産婦人科に行き、頼み込んで入院させてもらい、翌朝9時前、出産した。

 

子どもは、11月11日、ポッキーの日に生まれた。体重は約2500g、身長47cm。母子手帳に記載された時間は約6時間。通常の3分の1の早さの安産だったそうだ。出産後、すぐに会社に電話をかけ、稟議書は改定してもらった。事務手続き上、産休開始日=出産日では問題があるそうだ。自分は、何気なく、出産日をわかっていたのかもしれない。

 

しかし、予定日より2週間ほど早く生まれたため、準備が間に合っておらず、母子同室だったため、入院中から悪戦苦闘した。粉ミルクが作れず、オムツが交換できず、子どもを望んだ自分を呪った。ずっと後悔し続け、今も時々、絶望に陥る。約1年半にわたる長い育児休業期間中、このブログを更新するつもりだったのに、結局、「今日」しか時間が取れなかった。ブログのタイトルは、「名無し34歳の自分語り」から「名無し36歳の自分語り」に変更しなければならない。ただ、記録として、「34」のままにしておく。

 

第1志望の保育園に通い出し、慣らし保育期間中は、予想外の多くのトラブルに見舞われたけれど、何とかなった。来週から仕事復帰する。準備はまだ終わっていない。育児休業中、書きたいこと、感じたことはたくさんあった。本当に出産直後は大変だった。今は、もう懐かしい。子どもが生まれて何かが変わった。「よかった」と笑えるようになったら、思い出しながら書き綴りたい。

 

育児の辛さは、家族の重さ。もう完全に自由な日々は戻らない。人生をやり直せるなら18歳からやり直したい。せめて、人生でおそらく最初で最後の「マタニティライフ」を仕事ではなく、趣味と家事スキル向上のために費やせばよかったと後悔している。妊娠中、とにかく、味覚異常と不眠が酷すぎた。出産した翌日から味覚異常は治ったけれど、不眠は続く。疲労困憊状態でなければ寝付けないのだ。疲れるために分刻みでスケジュールを詰め、無駄に時間を使ってしまった。おかげで、段取りと時間配分の能力は高まった。

 

今の日本では、子どもは極上の贅沢品。子育て・家事と仕事の両立は、生きるか死ぬかの戦い。諦めたらそこで終了、貧困に転落する。保育園は福祉施設のため、共稼ぎで労働していない親は利用できない。いったい、親はいつ、休めばいいのだろうか。日々のギリギリ感、不安感は、誰にもわかってもらえない。だから、こうして書いて心を落ち着かせる。「書くことが好き」、この気持ちは、ブランクがあっても、やはり変わらない。将来的には、テクニック論のような実用的なコンテンツより、心を動かすクリエイティブな物語を紡ぐ道を目指したほうがいいかもしれない。