名無し34歳の自分語り

妊娠~出産~子育てに関する備忘録です

2人目まだ? と言われない

子どもを出産した当日から後悔した。どうして子どもが欲しいなどと不相応なことを願ったのだろう。そして日に日に増していく夫への不満。すでに気づいていたズレが露呈し、もう我慢しきれないレベルに達した。妊娠直前・直後のお花畑ぶりが懐かしい。運が良すぎた。一生、授からなければよかった。結局、もう二度と出会いないかもしれないと互いに感じた異性と妥協して結婚した結果、夫と夫の両親に自分の命と体力を削って「最高のプレゼント」をあげただけだった。

人として生まれたからには「人生のフルコースを体験してみたい」と思った。運良く大学にも現役合格し、結婚して新築マンションに住み、一人っ子でも子どもに恵まれ、仕事もある程度の実績を残した。今すぐ死んでも後悔はない。

 ●イヤイヤ期は心が折れる

11月で3歳になった子どもの身長・体重は2歳児の平均値並。次の3歳児検診で、明らかに成長の遅さを指摘されるだろう。原因はムラのある食事にあり、過去を考えるとかなり頑張ってるつもりだが、もう限界に近づいてきた。「毒親持ち」の「食事嫌い」は決して子どもの望むべきではなかった。

 ●綱渡りの3年間……

誰の目にも子ども好きではない様子がわかるためか、「2人目は?」とは、実母以外、言われたことがない。しかし、2人、3人と子どものいる家庭はおおむね両親の仲がよく、一人っ子家庭は不仲か、夫が家事・育児に協力的ではないと断言できる。専業主婦状態だった育児休業中も、仕事に復帰した今も、疲れ切っていて布団に入ったら5秒、長くても1分後には熟睡する。無理である。生まれる訳がない。

公開資料を見る限り、国の「働き方改革」の取り組みは本気だ。しかし、成功し、高生産性国家になるためには、仕事の総量を下げるか、現状維持で一律給与カットした上で、家事改革が必要。

家事・育児は年収比率に応じて分担するべきであり、同意なく分担しない場合は金銭補償を求める条例を策定し、申請した製品に限り、「この製品を購入すれば毎月●万円、奥様/旦那様に支払わなくてもいいのです。長期で考えるととってもおトク!」といった広告を認めればいい。こうすれば、日本メーカーの製品はもっと売れる。家事負担が減れば、労働生産性も自然と高まるはず。

夫に対する不満は、家事だけではなく、言い出すとキリがない。実際、会社で更新された掃除機(マキタの紙パック式ステッククリーナー)を気に入って購入して以来、率先して掃除機かけはするようになり、一時のピーク時より負担は減った。それでも時間の比率は7:3、体力負担的には4:1で、明らかに平日より休日のほうが疲れている。

 

何とか第1子は産めても、仕事を続けたい場合、夫がよほど歩調をあわせてくれない限り、第2子・第3子は無理。子育てと引き換えに趣味の大半を諦めなければならないストレスと、家事疲れ・仕事疲れで自滅する国、日本。未婚化・少子化は不可避で、解決策は、女性に対する第1子出産のチャレンジ意欲(好奇心)を湧き立てるキャンペーンしかない。