名無し34歳の自分語り

妊娠~出産~子育てに関する備忘録です

性別判明

産婦人科の受診記録(妊婦健診)の続きです(第1回第2回)。妊娠中期(5~7か月)は、トラブルが発生しなければ、診察の間隔は3週間に1回です。

 

2014年7月2日(水):妊娠19週目/自費診療(1670円)+補助券3000円 ※便秘薬処方

予約時に、次回検査は、専門医師(曜日指定の非常勤医)による詳細な超音波検査になるといわれた。時期的に下記のような詳細な検査になり、高額な自己負担が発生するのかと思いきや、検査内容は通常プラスαのレベルだった。費用は通常と同じ。ほっとしたような肩透かしなような、複雑な気分だった。

・胎児超音波スクリーニング/広尾レディース

ちなみに、超音波検査専門の医師は、大学病院に常勤している著名人らしい。事前に調べて発見したウェブサイトのコラム(寄稿)では、フレンドリーな感じだったが、実際には検査結果だけで判断し、親身ではなかった。「お腹の赤ちゃんは順調です」の一言だけ。医師個人による情報発信の難しさを感じた。

新聞で、最近、導入された新型出生前検査の話題が頻繁に取り上げられている。あまりにも頻繁に目にするため、高齢出産に該当する35歳以上の場合、全員、この検査を受けるものだと思い込んでいたが、調べたところ、指定の医療機関でしか実施していないと知った。個人病院のためか、現時点で34歳だからか、従来の羊水検査の話すらなく、出生前診断を受ける機会はないまま、時期が過ぎた。新型出生前検査は、現状、少数の富裕層のための検査のようだ。

 

2014年7月26日(土):妊娠22週目/自費診療1670円+補助券3000円 ※便秘薬処方

副医院長の診察。4Dエコーで胎児の様子を見ていた際、同席していた夫が、性別を質問した。あっさりと「女の子」だと教えてくれた。胎児は週数並の体重で、経過は順調という。前回検診時より体重が約2kg増えていたせいか、何もいわれなかった。2週間ほど前から足がむくみ始めたが、検査時の状態では、問題ないレベルだそうだ。血圧は以前と変わらず低く、今のところ、妊娠高血圧症候群妊娠中毒症)ではない。

俗説として、生まれる子どもの性別によって「つわり」の症状が違うといわれている。男の子だと軽く、脂っこいものが食べたくなり、女の子とだと重く、甘いモノが食べたくなるという。顔つきが男の子だと厳しくなり、女の子だと、柔らかくなるという説も見かけた。これらの俗説を信じ、ずっと子どもは「男の子」だと思い込んでいたので、診断結果を聞いて意外だった。

休日の子どもの遊び相手役を夫に丸投げする計画だったため、正直なところ、残念。ただ、肩の荷が下りた気がした。夫のクローンはどう育つかわからないが、自分のクローンならある程度、予想がつく。自分似ならおとなしく、育てやすいだろう。

政治家や企業人は、少子化労働人口減少は問題だと喧伝し、実際に、ここ数年の間に、さまざまな子育て支援策が実施されてきた。まったく無策だったわけではない。幸いなことに、それらの恩恵を受けることができる。特に、遺族基礎年金の「男女差の解消」は大きい(これまでは夫が亡くなった場合のみ支給され、妻が亡くなると、支給されなかった。そのため、夫婦共稼ぎで収入が同程度の場合、女性側の生命保険の金額を増やす必要があった)。端境期の自分は、費用面では、このタイミングでの妊娠で正解だった。今の10代、20代は、最初から同じ恩恵を受けられるので、少しうらやましい。

実施済みの少子化対策や、新聞などのメディアに取り上げられた少子化対策社会保障、雇用・労働関連の改革案をみると、政府や経済界は、本音では、女性ではなく、男性の人口を増やしたいように感じる。一部の優秀な女性以外、女性は低賃金の使い捨ての労働力としてみていない。自分はそこまで優秀ではないが、何とか支援の対象に含まれている。

結局、少子化解消には貢献できなかった。でも、周囲にあまり期待されない「女の子」なら無理しなくて済むからいい。子どもは自分以上に優秀な女性に育てたいと思うものの、子を束縛する毒親にならないよう、自制しなければならない。