名無し34歳の自分語り

妊娠~出産~子育てに関する備忘録です

毒親の悩み

 

妊娠したら、誰にどのように伝えるべきか。

フィクションなどでは、夫に黙って病院に行き、診断結果を聞いた後、数日経ってから伝えて驚かすというシーンが多いが、自分の場合、妊娠検査薬の結果がわかった時点で伝え、一緒に産婦人科に行った。超音波検査の説明などをしてくれるので、できるだけ毎回、一緒に行ったほうがいいだろう。2人で診断結果や注意事項を聞くことで、勘違いを防ぐこともできる。

確か大学4年の時、母親に連れられ、生理不順のため、人生で初めて産婦人科(医院長死去のため、今は婦人科のみ)を受診した時、居心地が悪かったことを覚えている。土曜日だったため、何時間も待たされ、感じの悪い受付の「ザマス」に適当にあしらわれ、場違い感は極まりなかった。その時、ホルモン剤を処方され、服用したら、程なく、1年ほどなかった生理が来るようになった。人生で唯一、母親の判断に感謝している。

閑話休題。妊娠が判明し、胎嚢を確認した後、まずはダンナの両親に伝えた。二人目の孫になる。たまため所用のため、ダンナ一人で実家に行ったため、口頭で直接伝えた。出産予定日判明後、社長以外には伝えないで欲しいという要望込みで、直属の上司(未婚・同年齢男性)にメールで伝えた。一般的に「会社への報告は、安定期に入ってからが望ましいといわれている」と添え、待ってもらっている。しかし、今から営業職の男性や未婚女性の反応を考えると、頭が痛い。

 それ以上に悩ましいのは、実の母親だ。父は4年前に亡くなり、母は同じ市内の実家(分譲マンション)に一人で住んでいる。本家ブログにも顛末を記しているが、病人の介護を放棄した母と自分が父の寿命を縮めてしまった。適切にフォローしていれば、今も存命だっただろう。自分は、父43歳、母32歳の時に生まれた。年齢差は約10歳。当時としては珍しい、年の差カップル・高齢出産にあたり、子ども心に老けた両親が嫌だった。母だけでも高齢で、髪の毛が薄かった父に至っては、よく祖父に間違えられた。

●毒親は娘の妊娠を心から喜ぶか?

妊娠10週目の現在、まだ母親に妊娠したことを伝えていない。ダンナは、伝えれば当然喜ぶだろうというが、逆に辛辣な言葉を投げられ、精神不安定になりそうで怖い。1年半前に、2分の1ずつの共有名義で新築マンションを購入する際、猛反対を受けて以来、疎遠になった。母親は典型的な毒親で、子どもは自分の所有物だと思い、共稼ぎでなければ生活できない相手と結婚したこと、実家から5分以上離れた場所に住んでいること、自分が理解できない仕事をしていることなど、すべてが気に入らないらしい。予想通り、実家との距離がさらに遠くなったため(徒歩30分程度)、引越し後、まったく自宅に来なくなった。引っ越し準備時に一度入った以外、まだ一度も訪れていない。来ても、マンション前の玄関やロビーまで。それまでは頻繁にアポなしで訪れ、室内や玄関に居座って長話しされ、辟易していた。引っ越しは、それを避ける目的もあったが、狙い通り過ぎて失望している。

いまだに母親は新居のマンション名も部屋番号も覚えておらず、道を間違えて辿りつけなかったこともあるそうだ。全面タイル貼りの築年数の古い実家マンションより安っぽいといい、イメージだけで周辺環境が悪いと見下す。同じ市内なのだから、土地の資産価値は50歩100歩。今の住まいに不満と愛着の両方を抱え、他人を攻撃しなければ気が済まないのだろう。

そんな母親に妊娠したことを伝えたら、近所の人に言いふらす一方で、自分に対する言葉の攻撃も増すと予想される。母親は、病院嫌いのため、妊娠時に産婦人科に行こうとせず、見かねた育ての母(義母)が当時、すでに少数になっていたお産婆さん(助産師)を何とか見つけ、その産婆の家で産んだそうだ。そのため、自分の母子手帳には出生前の記録が一切なく、出生時も、身長、体重しか記録されていない。父によると、生後1週間ぐらい、義母が泊まりこみで手伝ってくれたそうだ。父は、「血のつながらない子どものために、あれだけしてくれる人はなかなかいない。おばあちゃんに感謝しなさい」と言った。母からは、同じ言葉は聞いていない。その後、本人はロクに世話をせず、仕方がなく、父が、朝晩、哺乳瓶でミルクを与えながら仕事に行っていたという。正直、あれはキツかったと嘆いていた。

今の言葉でいうと、本人の意志に基づく産科未受診野良妊婦)・育児放棄(ネグレクト)。よく無事に育ったもんだ……。普通なら、真っ先に伝えるべき実の母親が役に立たず、むしろ伝えたら重荷になるという現実に、父が存命だったらと思わざるを得ない。

ちなみに本人は、育児放棄の自覚はなく、「あまり手がかからない子でよかった」などという始末。以前から、母は、子どもが生まれたら、仕事に行っている平日は、ずっと預かってあげると話しているが、同じように育児放棄状態で、ただ寝かせておくつもりなのだろう。孫を預かることで、近所の人にがんばっている自分をアピールしつつ、浮いた保育園費用の代わりに、預かり料をせしめるつもりのようだ。 とはいえ、体型でひと目でわかるようになる前に、現状を伝えなければならない。共稼ぎを続ける以上、どうしても親のサポートは必要。実母の代わりに義母に頼るという選択肢もあるが、距離的に難しい。今日こそ言おうと思いつつ、すでに何日も過ぎている。