名無し34歳の自分語り

妊娠~出産~子育てに関する備忘録です

不快なつわり、治らない味覚異常

 

当初、つわりの諸症状が解消したら、振り返って書こうと考えていたが、妊娠7か月目に入った今も、解消する気配がないため、忘れないうちにまとめておこうと思う。正しくは、すでにだいぶ忘れてしまった。

一般的なつわりとは少し違い、世間一般では「軽い」部類に該当すると思う。嘔吐することはなく、匂いはまったく気にならなかった。ただ、食事中や食事の後の口の中が強烈に不快で、その不快感は今も続いている。だるさや眠気は少なく、むしろ、もともとの不眠が悪化した。眠くても自宅の布団では眠れず、代わりに電車内で熟睡した。

 <つわりの症状>

微熱・寒気、味覚異常、便秘・吐気、頻尿、浅い眠りと食事後の強烈な眠気→早朝覚醒の不眠

体温は、安定期に入って少し経つと平熱に下がり、身体的な苦しさは軽減した。平熱に戻った後は、寒気ではなく、単なる「寒がり」になった。味覚異常はだんだんとひどくなり、ある日を境に、水さえ苦く感じ、常に口の中が酸っぱく(または変に甘みが残って気持ち悪く)、胃酸の逆流を感じた。ピーク時の2、3週間は常に吐気を感じ、上がってきた唾液を吐き出すことも多々あった。頻尿・強烈な尿意は、時期と食事の内容によって変わった。ある時から、甘いものを食べると、吐気と強烈な尿意を感じると気づく。毎食、味の薄い白米のおにぎりと甘さ控えめのヨーグルトだけ食べていれば、不快感が軽減されるとわかったが、甘いものを食べたい欲求と「飽き」から別のものを食べてしまい、そのたびに不快感に襲われた。

定説通り、つわりのピークは妊娠8~10週目だった。12週目、15週目と、だんだん軽くなっていったが、完全にはなくならず、日によってぶり返す。1週間のうち、月・火は軽く、おさまったかと思うと、水・木・金と悪化し、土曜の午前中は苦しいが、昼を過ぎると軽くなり、夜は再び悪化するといった感じだった。また、吐気や過剰な唾液は、つわりではなく、便秘の影響だったと後に判明した。病院で便秘薬(マグラックス)を処方してもらい、服用すると、便秘がやや改善し、同時につわりの不快な症状も緩和されたからだ。

ドラマなど、創作物の影響で、世間一般では、つわり=食事中や食後の吐気というイメージが強い。個人差が大きく、対処療法しかない現状は、妊娠時の身体的負荷を高めている。Twitterのタイムラインでは、男性医師・研究者がこれまで真剣に向き合ってこなかったため、つわりの症状を緩和する治療薬が存在しないというツイートも見かけた。

男性や未婚女性、妊娠時につわりのない女性でも、苦しさと症状が理解できるよう、名称を、ぼんやりとした「つわり」ではなく、文字だけで状態がわかる「妊娠時総合胃腸不良・心身不快症」などと改めるべきだと感じた。つわりは、いわゆる「二人目の壁」とも大いに関係する。つわりのメカニズムを完全に解明し、抜本的な治療薬を開発できれば、その企業/個人は莫大な利益を得られるはず。少子化対策の一環として、ぜひ研究を進めて欲しい。

基本的に何を食べてもおいしいと感じず、寝起きに飲むミネラルウォーター、乳酸菌飲料、100%生ジュース(一部の果物除く)、甘みの少ない飲むヨーグルト・ココア、一部のカフェインレスティー以外の飲み物すら飲めず、少し食べただけで満腹になるが、食後すぐに空腹感を感じる。味覚異常を中心とした不快な状態は、ピーク時に比べ、若干良くなっただけで、今も続いている。平常時でも発生することがある味覚異常は、亜鉛不足が原因といわれており、毎日一錠、サプリメントを服用しているが、改善していない。ただ、牛肉など、亜鉛が多く含まれる食材を少しでも食べると、症状が緩和されたので、食費やカロリーを気にせず、たっぷり食べれば、もう少しマシになるだろうと推測する。

妊娠6か月目以降は、つわりではなく、もともとの持病が悪化した便秘・逆流性食道炎・味覚異常が発生しているだけとも思える。とにかく辛い。常に眉間にシワを寄せ、苦虫を噛み潰したような顔で過ごす。それが症状を緩和するために編み出した自己防衛策だった。すでに妊娠期間の半分が過ぎた。ずっと続く「つわり」のせいで、ハッピーマタニティライフとは程遠い。

 

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